2003 GW映画「迷宮の十字路(クロスロード)」についてアレコレ


2003年映画第7弾『迷宮の十字路(クロスロード)』、
ようやく観に行きました。
8:35からの回に、30分前に待ち合わせし、
生憎の悪天候に8:00になってようやく発券所に電気が点る、
なんて瞬間をはじめて見てしまったり。
公開3週目の週末とあって、1/3くらいの入りでした。
ちびさんも多いのでこのくらいの混み方だと楽ですね。
(何かと五月蝿いので^^;)
しかしここ数年、ハリポタと指輪、コナンと
並んで見る映画が固定されているのが自分的にはなんとなく笑えます。



結論。
今年は◎でしょう!!

ある程度予測されてはいたことですが。
なんつったってへーちゃんが主ゲストだし。
新一が出るんだから、切ない恋のお約束は確約されたようなものでしたし。
見終わって…
なんとなく物足りないような気もしましたが、
やっぱり二重丸でした。
やや皆さんに花を持たせすぎた結果、ここ一番の大盛り上がりが
ちょっとボケたのかなぁ…ということと、
ラストのオチの決まり方がちょっと98点くらいの感じがあったものですから。
(『世紀末の魔術師』が感動の基準になっているもんで。
 純粋なオチとしては『天国へのカウントダウン』も好きなんですけど)

見終わって友人とつついた“重箱の隅”等は以下のとおり。

1.蘭ちゃんが廃寺に行く理由が不明。
  あの状況で、なんでそちらにコナンがいると確信できるんでしょうか。
  近くにあるんならともかく、あんな離れた山奥へ、
  まして、状況的にタクシー等を降りた後は夕暮れの山道になった筈で、
  確信も無く行くのはかなり不自然。
2.和葉ちゃんが証拠品を探しに行く状況が不自然。
  平次があれだけ警察に協力的になっている状況下で、
  現場の犯人遺留品調査が行われていないはずが無く、
  あんなに大きな面のかけらが見つからなかったとは思えません。
  (面が割れたことを言い忘れている、というのもちょっと考えにくい)
  ましてや刑事の娘が、誰にも言わずに証拠品を探しに行く、というのも
  やや不自然では。
3.「コナン君、放火だよ、あれは」
  助けが近くに来ているのを知っていたんですかねぇ…
  寺に燃え移って山火事にでもなったらどうするつもりだったんでしょうか。
4.3に関連して。
  悪の手下さんたち、あれだけの火勢を手持ちの消火器だけで消せたんですか??
  (一般家庭では、天井に火が回ったら消火器では消せないもというのが常識)
  気がついたら消火活動は終わっていて、平次に矢を向けてたんだよね。
5.平次が手まり歌を知らない、というのは不自然では?
  まして京都に詳しいようですし。
  (関東人の管理人も「♪姉三六角蛸錦」の部分だけは知っている)
6.犯人、弓の経験だけをあげつらってましたが。
  あれだけチェイスをするのはバイクの経験もかなりの筈。
  また、平次と打ち合える剣技もかなりのもの
  (大阪府警の皆さんより強いんだもんネ)
  剣は当初の殺人でも使われているわけですから、
  この二つの技術と弓の経験者、という三つの集合が重なる容疑者は
  まず二人といないと思われますので、あっという間に割れていいよ、ホントなら。
7.ホントなら、ということに関して。
  「そんなに急がなくても…」と言う駅員さん、好きなのですが、
  あれでよくパトカーとか寄ってこないナ。山奥だから仕方ないか?
  でも、平次は後でかなりお説教をくったと確信。
  また、桜氏宅の家宅捜査、行きすぎじゃないでしょうか。
  平然と報告してましたが、あれでは綾小路氏の懸念も当然かと。
  ここで笑ったのは、盗賊団のメンバーである証拠の本の保存の仕方。
  無防備すぎ!普通のミステリーでアレでは、
  むしろ犯人に仕立てられた、と読める状況に思えます。
  まぁそれを言い出したら、まったくしっぽの掴めていない賊が
  そんな本をメンバー証にしている、
  というのが伝わっているのが、そもそも、なんですがね。
  服装とか武器ならともかく、ハードカバーの本がみえる状態で
  盗みをするのはどう考えても変だよ〜。
8.リスの絵がちょっと別の作品状態だったこと。
  リアルさに欠け、そのまま喋り出しそうに見えました。
  そもそも物語のリアルさを出すのならネズミの方が現実的だったのでは。
  (賢いし、尻尾もかさばらないしサ)
9.前半の盛り上がり、パイク・チェイス。
  CGですよね、多用するシーンが長く、
  テレビゲーム画面のようで、全編の中で浮いた感がありました。
  自身はバイクが好きな方なのもあり、
  格好良さや臨場感、手に汗握るカメラワーク(?!)という長所も
  大いに認めるところではあるのですけど。
10.コナンの矢ホップ・ステップ。
  ああなることを予測できるわけねーだろっ、
  おまけに体重何キロなんですか、いったい(笑)
  でも、平次を助けるのと寺の鳥瞰図を得るのとの一挙両得、
  という展開はちょっとよかったから相殺かな。
11.平次、帽子を置いていくのはどうかと思うぞ。
  いかにも「気づけよな?」というカッコ付けの気が(苦笑)
  回収するつもりがあるとしたら毛利探偵が貰い損ねた(と思われる)謝礼を
  俺によこせ、的な展開にもなりえますので。
12.これは書いていて思い出したのですが、
  平次に会った少年探偵達がなんも騒いでくれなかったこと!
  (単なる贔屓かな、この不満は。もう会ってましたっけ?)
  もう一回平次に己の自慢をさせて
  元太「へぇ?知らねーぜ」
  平次「なんやとー!」
  歩美「今は東京にはコナン君がいるもん!」
  みたいな会話をしてほしかったなー。

こんなものかな。
とは言え、かなり引っかかったのは1くらいで、
あとは「オイオイ」と笑いながら見られました。

一転し、うふふポイント
1.平次の自己紹介っ!
  いつもどうりのコナンによるコメントを聞く体制がすっかり出来ている所を
  あんなに喋ってくれるとは。平蔵さんの両目カッも見られたし。
  (…いかん、作品批評になっとらん。
   でも観始めてここでもうヤラレちゃったんですから、ま)
2.カメラワーク(?!)というか実写的、というか、
  更にリアルな感じに細部に気をつかっているところ。
  バイクシーンもその一番の大見せ場だったと思います。
  (気になりつつ未だ行っていないので断言は出来ないのですが、
   鞍馬の山の木の根が露出した山道は有名だった様な。
   そういうところを山のシーンでは走っていたように思います)
  また、背景の人々の話し声が入ってくるところや、
  元太を探す一行を空から描いたところにとても「映画」を感じます。
3.へーちゃんと新ちゃんが会えたこと!!
  打ち合わせもしていないのに新ちゃんを気遣う平次が良かった!
  (あ、いかん。また嗜好が出てしまった。
   この映画はあくまでも蘭ちゃんが「やった会えた…」だったんやった…)
  また変な関西弁が聞けるのかと期待したんですが、
  名探偵は同じ轍は踏まないのね。
4.新一の変装
  平次の変装の逆をやってくれた、というのが
  なかなかファン心理のツボでしょう。
  蘭が新一の顔をぬぐった時に「あれ?ドーラン(?)ダイジョブ??」と
  と思いつつ、まぁアニメだから見過ごしてしまうんだろう、
  とタカをくくっていたら、ラストにちゃんとその汚れを使っていたのも良かった。
  (前日のハンカチを使おうとするなよ…という問題も少々ありましたが)
5.和葉と新一が会えたこと
 これも一部の特殊嗜好ですが。
  新和傾向もある当方としてはちょっとわくわく。
  原作嗜好に立ち返っても、和葉が新一と平次のやり取りを間近で見たことで、
  和葉の平次に対する理解や許容が今後深まると思えまして、
  良い展開でした。
  その後に続く平次の「どうせ会われへんのや…」という呟きがまた絶品!!
6.平次と新一の互いをからかうやり取り
  幼馴染に関する、あるいは恋愛に関して一瞬我を忘れ、
  それを相手がからかう、というある意味ワンパターンではあるのですが、
  本作の魅力のひとつだと思うので
  ちゃんとお約束が配置されていると嬉しいものです。
7.平次とコナンのコンビぶり
  最初の京都観光名所めぐり状態のところで、
  考えるのはコナンまかせ的なのは大いに不満なところでもありますが。
  バイク・チェイスのスタート部分、
  コナンがひっつかまれてバイクに収まるのはやはり見ていて楽しいです。
  しかし、食いしん坊へーちゃん、小学生相手に湯豆腐というのは…
  いつものことですがお金はどこから出るんだね、君?
8.“服部っ”発言のお咎め
  これまでの“工藤”発言お咎めパターンのバリエーション。
  いけました(^-^)
9.初めに書きましたが、多くのキャラに良いor楽しいエピソードがあること
 目暮:目のつけどころがよかったですね。まともな推理を初めて見たような…
 小五郎:ラストで背負い投げして、ほんの少し失地回復!
少年探偵団:今回かなりちょい役ですが
   「嘘をつく大人にだけはなるな」「友達いないの?」と
    素直でよい子の本領は健在でした。
 住職:かなりオイシイ役だったのでは。香辛料のように作品を締めますね。
   舞妓さんのお父さんだったというのはちょっといきすぎのようにも。
   東西探偵を“わかっている”ところで終わっていればしぶかったのに。
 蘭:憂い顔と笑顔、勇ましいシーンやコナンにどきりとするシーン、
   ラストのけなげな台詞と、
   やや今回は裏に回っていただきましたが、
   ヒロインの貫禄は十分に見せていただいたかな。
 和葉:名探偵の幼馴染の貫禄全開で大活躍でした。
   綺麗な歌声も披露していただきましたし。
   バイクから降りて置いていかれた時、このまま攫われるのかと
   思ったのですが、靴下を投げるという機転が流石でした。
   畳の匂いで部屋がわかる、というのも鋭くて良かったです。
   (ああいう展開になるのが読めていたから余計にそのリアルさが
    予定調和から“ドラマのわくわく”に引き戻される感じがして)
平次:もう言うことなしですが。
   最初、舞妓さんを助けた時にでれっとしなかったのがちょっと意外。
   (露出度が高くないとだめなのか?硬派の方が好みなんで私的には◎)
   証拠を手に入れるためにわざと斬られた、というのもカッコ良かった。
   大立ち回りで、
   峰うち+(どう間に合ったものか)足首をつかんで落下を食い止める、
   というとても現実的な犯人逮捕が平次らしくて好きです。
   またラストの「やった会えた…」という台詞の響き(> <)
   何重にも重ねられたエピソードに、構成の上手さを感じたところでした。
新一:麻酔銃を蘭に使うのに意表をつかれました。
  元に戻るのが肉体的に苦しくて、ということでおそらく自分をもだましつつ、
  蘭を抱きしめる手の演技が切なかったな〜(;_;)
白鳥:ライバル意識がちらちらと出、
  捕り物ではぽかっとやって満足そうなのが可愛かった。
哀:なんだって戻り橋のところを一人で歩いていたんだか不明ですが、
  その故事に姉を思っている様子(だそうですね)が少し切なかったです。
  また、最初の、クイズの展開を読んで少年探偵団を助ける様が、
  ワンパターン化したからこそ、彼女の大人振りと
  屈折した優しさとをよくわからせる展開で上手かったように思います。
  あくまでもサンプルが出来た、というクールさも見事。
  ラストの、蘭の台詞をちゃんと聞いている表情も良いです。
園子:…あまり見どころは無かったかな。
  ただ、真さんを想っている様子や、
  平次に関して彼女の決まっている男はどうでもいいの的なことを言うのが、
  原作や過去の作品をちゃんと踏まえているので、安心できました。
 大滝:大阪府警での用いられ方がこれまでよくわかってませんでしたが、
  (単に平次にうまく使われている、あるいは
   服部・遠山両家と懇意、程度にも見えた)
  かなりの大物であることが判明!
  目暮警部や白鳥くんにライバル視されている綾小路氏と並んでの記者会見。
  とは言え、階段で小さくなって(なってないけど(笑))電話する姿も可愛かった。

なお。
最後に大いなる疑問点を提示しておきます。

平次、ところで身体は大丈夫なのかっ!?





ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました!
4月の昨年映画のTV放送をビデオに撮ったものの、
なかなか観る機会を作れなくて連休終わりくらいに観たんだったかな、
そのCMに入る予告編を見るうちに「ああ、行かなくちゃ!」
と思ったのだけれど、行ってよかった!
大画面を満喫しました。
お茶をしてから、午後の仕事に行こうと向き直ったところで、
小学校3・4年くらいらしいオトコノコに
「映画館はどこですか」と聞かれ、クレヨンしんちゃんを観たいんだ、
この街にきたのは初めてでわからない、おかあさんはいない、
と、元来た道を戻るハメに。
たまたま発券を待っているときに
「ただ今から開場します。名探偵コナンだけで、クレヨンしんちゃんはまだです〜」
という案内を聞いていたばっかりに…
あのコはいったいなんだったんだろう??
チケットがない、とか言い出されたらどう対処したらいいのかわからないので、
発券所に並ぶ人の列が見えたところで失礼しちゃいましたんで
オチは不明です(-_-;)


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      なお。酷評の2002年映画感想は こちら(かなり今回と差異アリ)