■国立市にみる男女混合名簿の怖さ
あたなの子供が通つてゐる小学校や中学校に男女混合名簿が導入される時、その学校はすでにサヨク・フェミニズムに深く浸食されてゐる。
あなたが子供―男の子にせよ女の子にせよ―をまともな人間に育てたいと考へてゐるなら、学校当局に男女混合名簿を採用しないやう申し入れた方がいい。あなたにその勇気がないなら、子供を転校させるしかない。
「男女混合名簿には疑問があるけれど、何もそこまでしなくても」といふ方には、『どうして、いつも男が先なの?―男女混合名簿の試み』(新評論刊、平成九年)といふ本を是非読んでもらひたい。
よく知られてゐるやうに国立市は、国旗国歌問題で小学生が校長に土下座しろと迫るほど文化大革命が成功した「文教都市」だが、かうした紅衛兵を育てるためにサヨク教師が最初に手を着けたのがこの「男女混合名簿闘争」なのだ。
『どうして、いつも男が先なの?』は編者が「男女平等教育をすすめる会」となつてゐるが、会の実体は国立市で男女混合名簿運動に血道を上げてきたサヨク教師たち(大半が女)である。
(この本の出版には東京女性財団の助成金が使はれた。東京女性財団は助成と称して、サヨク・過激派の事業・刊行物に毎年億単位の資金を供給してきた。石原知事が東京女性財団の廃止を決めたことにサヨク・過激派がいきまいてゐるのは、おいしい金ヅルがなくなるからだらう。)
本書ではサヨク教師が男女混合名簿導入をめぐる手口を自慢げに公開してゐるから、その手口を紹介してみたい。
■「混ざつた風景」
「学校の中に混ざった風景をできるだけたくさんつくりだす」―これが男女混合名簿運動に取り組ん組合教師のスローガンだつた。この本には「混ぜる」といふ言葉に実によく出て来る。シチュー鍋に放り込んだ野菜のやうに、男と女の性別が分からなくなるぐらゐ徹底的にかき混ぜよ!
小学校一年担当のある女教師はまず、男子生徒が先だつたクラスの名簿を女子を先にする。次に、男女混合名簿に切り替へる。さらに朝礼で、それまでの男一列・女一列から、男女混合で各クラス二列に並ばせるやうにした。
組合教師は周囲の抵抗を押し切つて、学校の中に男女混合を順次取り入れてゆく。男女混合はやがて運動会に及ぶ。はじめは組体操・騎馬戦程度だつたが、結局徒競走もリレーも男女混合になり、運動会から男女別種目を抹殺することに成功する。
これに味をしめて、入学式や卒業式にも男女混合に持ち込む。式の入退場、座席順、卒業証書の受取り順、すべて男女混合。
ある女性教師は語る。「学級で、児童会で、クラブで、学校行事で、男女の区別をなくした。教師のちょとしたアドバイスで、子どもたちは『らしさ』や役割分業のしがらみを飛び越えた。」
男の子に「頑張れ」と激励すると、男の子は「男らしく」頑張つてしまふといふので、男の子に「頑張れ」といふのは禁句になつた。
「歌なんかは『僕』って言葉がすごく多いの。頭にくるほど『僕』が多いの。『僕』のない歌を探すくらい、『私』ではなくて『君と僕』とかね。それをパッと見たりするとムラムラして。」
頭にきて、ムラムラして、ヒステリーを起こしながら男女差別はないかと探しまはる女教師。混合名簿を実施したクラスで教師たちは生徒にアンケートをとつてゐるが、次の回答はジェンダー改造実験のモルモットにされた犠牲者たちの反応をよく示してゐる。
▼設問
《男女混合名簿は男女平等の考え方につながると思いますか》
▼回答
女 男
・思う 16 12
・思わない 0 2
・わからない 1 0
組合教師たちにとつて、面白いやうに洗脳効果が現はれる。「思わない」と回答した男子二人があとで教師からどんな目にあはされたかは知るよしもない。
■教科書をジョンダーの観点から検閲
国立市も「男女平等教育指導手引」なるものを発行した。その中の「こんなことやってみよう 実践編」では、運動会・学芸会と一年の行事ごとに事細かにジェンダー・チェックを指導してゐる。夏のプールのくだりなど実に笑へる。
「こっちのサイドは男の子、あっちのサイドは女の子なんて並んでいない? 一般のプールで男と女を分けてるところなんてないよね」
高校のプールでこれをやつたらいい。男子生徒は大喜びするだらう。でも彼らにはセクハラ糾弾が待つてゐる。
混合名簿と並行して、組合教師らは教科書の点検も始める。はじめに槍玉にあげたのが、六年国語の「どろんこまつり」(今江詳智作)といふ作品。気弱で「女っぽい」男の子と、お転婆で「男っぽい」女の子が、最後にどちらも本来の男の子・女の子に立ち戻るといふ物語だ。
女教師は言ふ。「『らしさ』に『立ちもどる』ことにより、女も男も幸せになれるといった内容の、性差別をあまりにも強く全面に出している作品で、このまま見過すことはできないと思われた」
それで早速、発行元の光村図書出版の担当者を呼んで「話し合ひ」と称する糾弾集会を開催した。教科書の採択権は事実上日教組が握つてゐる。これをカサにきた日教組得意のつるし上げだ。
結局、光村図書は組合の脅しに屈して次のやうな回答書を提出する。
@女性の書き手を増やし、三分の一以上は女性の作品にしたい。
A子どもの作文も、男女同数にしてゆく。
B女の子が活躍する文学作品を取り上げてゆく。
Cイラストも女性の描いたものを載せるよう考慮したい。
そしてこの作品は次の教科書から外された。
■朝礼の列が蛇行
さて、このやうにしてサヨク教師が男女混合名簿闘争を開始して十数年。男女混合名簿の実施率は小学校でほぼ100%近くに達し、国旗国歌の実施率は0%になった。その結果何が起きたか? 学級崩壊が起きたのである。次のレポートは国立の惨状をよく伝へてゐる。
「国立市の小学校の朝礼を見ると、児童がまっすぐ並んでいないで蛇行しているクラスが多い。これは『前に習え』が軍隊的だからと、組合教師が号令を拒否しているためだという。あるいは、授業の始めの『起立』『礼』も軍隊的だからとしない。だからいつの間にか授業が始まり、けじめもない。先生が教室に入ってきても騒然としており、授業が始まっても平気で、後ろを向いて友達と私語を交わしている子どもが多い。それに先生が注意をしようともしない光景を見て驚いたが、先生は全く無関心で授業を行っている。」(「正論」平成十三年三月号、「国立通信第5弾」より)
朝礼の列は、男女各一列から、男女混合二列になり、やがて男女混合二列は蛇行を始めてしまつた。組合教師が男女の区別をグチャグチャにしただけでなく、あらゆる生徒指導や規律をグチャグチャにした結果、教室は授業を聞く場でなくなつた。これが学級崩壊の実態である。
国立全市の小学校で学級崩壊が起きたが、学級崩壊の原因をつくつた偏向教師や問題教師はそしらぬ顔で教壇に立ち続けてゐる。さすがの父兄も事の異常さに驚き、東京都教育委員会が指導に乗り出したけれども、毒は国立教育界の全身に回つてゐて正常化の見通しはない。すべては男女混合名簿から始まつたのだ。
国立市の公立学校教師の多くが、自分の子供を私立に通わせてゐるのは有名な話である。ジェンダー・フリー教育のおそろしさを一番知つてゐるのは案外組合教師かもしれない。
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