………………………………………………………     
   『美しい星』    〜プロット〜2002.1.24   





美少女来須英子(くるすえいこ)は美しい星。僕はその周りを永遠に廻り続ける小さな星---

<キャラ>

・ 芳野永生(よしのながお)18歳。高校3年生になったばかり。
・ 来須英子(くるすえいこ)同じく18歳。永生とは小学校の頃から一緒。
・ 児波(こば)先生28歳。永生たちの高校の化学教師。英子とちょっと前からつきあっている。
・ 仲谷(なかや)さん18歳。永生に好意を寄せる他クラスの女子。

<エピソード>

・ 冒頭。永生がイントロで語っている。来須が初めて自分の前に現れた日のこと。 彼女は転校生として永生の小学校にやってきた。しかし来須は当時からとても美しくて、 近寄りがたくて、誰も来須のことを苛めたりできなかった。

・ 小学校の理科の授業。太陽系についての授業を習っている永生たち。 永生は初めて、地球を美しいと思った。それはとても来須に似ていた。
小学生の頃から永生はクラスメイトから名前を訓読みされて、「えいせい」と呼ばれていたので、 先生が授業で「地球の周りを回る衛星、月」の説明をしたとき、クラスメイトから笑われた。 「えいせいだってー。」
まるで自分が、来須の周りを永遠に回っている月のように 思えてくる。来須が美しい地球で、僕が月?なんてちっぽけな存在なんだ---。
だけど月の満ち欠けは地球にとって少しは影響してたりするんじゃないの? なんて自分を励ますこともあったりして。

・ 永生小学高学年。そろそろ塾に行く年頃である。ここはひとつ抜け駆けして、 隣町の塾に来須を誘ってこっそり通おうか…と画策していたら、 翌日クラスのみんなにそれがばれていて、計画は失敗してしまう。

・ 来須の目を見ていると、吸い込まれそうになる…と初めて思ったのはこのときだった。

・ 来須が塾でも女友達ができないのは一緒だった。どうしても来須は目立ってしまう。 みんなが遠巻きに眺めている。嫉妬と羨望の眼差しで。

・ 中学生の時。来須が永生に聞いてくる。
「永生くん。私野島先輩(=永生のサッカー部の先輩)から付き合おうって言われちゃった。 どうしたらいいと思う?」
永生「なんでそんなこと俺に聞くの?」
来須「だってほかに相談する人いないんだもん。」

・ むっとする永生。(でも来須は俺の気持ちなんて知らないんだもんな。 (第一言ってないし)しょうがないか。)
「野島先輩サッカーうまいし、来須とすごく似合ってると思う」
このときから来須の男遍歴が始まる。

・ お母さん、僕は大人になりました。背もぐんぐん伸びて、割と無口なので女の子にはすごくモテます。 ただし来須以外の女にね。

・ 来須は最近様子が変だ。放課後、化学研究室に入り浸ってる。噂では化学の児波とつきあってる なんて聞くけど、ほんとなんだろうか。児波もよくやるよなー、OLとか保母さんとか人妻とか。 あんなニヤけた男のどこがいいんだと思っちゃうけど、女はああいうの好きなんだろうか。

・ 化学研究室から出てくる来須と目が合う。来須の目を見てると吸い込まれそうになる。 しかし来須は永生に「何?」と言い放つ。

・ 鍵を閉めた化学室で。来須は永生に見られたことを児波の前で気にしている。
「永生、いつもあんな目で私を見るのよ。私、すごく自分が汚いみたいに思えてくる。 あの頃から随分遠くへ来ちゃった…。小学校の頃からね、永生の目は変わってないの」
児波「そうか?英子が知らないだけで、あいつも案外色々やってんじゃないのか」
・ 永生、二人のいかがわしい関係に確信を持つ。化学室のカーテンしまってるし…。
・ ところが、そこで永生に仲谷さんから愛の告白。仲谷さんは、ちょっと足が太くて服のセンスも 悪そうだけど、とっても家庭的な女の子。何より俺にハマってるらしい。俺は淋しいんだよ。 淋しい時どうするか?

  その@→じっと黙って耐える
  そのA→そんなに好きじゃなくてもそのときの一番で妥協し、癒してもらう 
  俺はA番なのだ。

・ 来須が太陽の本を読んでいる。「太陽の終焉について」。

・ 永生は来須に対して思い切って告白するなどという大胆な行動はとれなかった。 少しずつ来須の反応を探りながら、チャンスを模索していくのだ。そのたびにガツンと来須に やっつけられるのだが。
「当たって砕けたら、俺の小中高の美しい想い出は来須と一緒にほんとに木っ端微塵になっちゃうもん。」

・来須はおれに「ずっとそばにいて私を見守ってね」って言う。それってずっとつかず離れずでいろって ことかよ。ひでーな来須。

・ 仲谷さんとは深い関係になった。しかし永生の心は相変わらず来須のとりこ。 仲谷さんに「ひどい」と罵られ、「来須さんには××なくせに、なんで私にはしてくれないの?」 と聞かれて、ついに永生は「恋愛に平等なんてあり得ない。」と仲谷さんをふってしまう。
俺にとっての一番は来須だ。仲谷さんにとっての一番が俺なように。仲谷さんといても俺の心臓は ピクリともしない。(多分俺といても来須の心臓はピクリとも動かないんだろう)

・ 仲谷さん「どうして私じゃダメなの?」永生(どうして俺じゃだめなの来須?)

・ 受験シーズンに突入。永生は来須が地元の短大に推薦が決まってることを知る。 永生は東京に行こうかなーと思っている。ちょっと来須から離れてみようかなと。

・ 児波、来須にプロポーズ。児波は来須が永生に惚れていると気付くが、手放したくない。

・ 来須は永生が東京に行きたがっていることを知る。

・ 永生に児波が耳打。「英子のカラダに、ほくろがあるんだよ。どこだか知ってるか?」
永生は真っ赤になってその場を立ち去る。もううんざりだ。

・ 受験のため永生が東京のホテルに泊まっていると、英子が突然訪ねて来る。


* * * * * *

<描き終えて>

プロットの段階では、主人公は「えいせい」ではなく「ながお」と読ませようと思っていたんだけど、 読み方が増えて分かりづらくなると思ったので、元から「えいせい」でいくことにした。

永生と仲谷さんは、決定稿ではプラトニックで終わる。男が操を立てる、みたいに、永生の純情さが 強調されてかわいいキャラになったかな。
その他所々カットされていたり、決定稿と違う展開になっていたりして、 自分でプロットを読み返してみると面白い。

是非単行本で読んでみてね。





ALL RIGHTS RESERVED…Rie Kanenari…


…………………………………………