
今までも各項目の中で危険な挙上動作も多少解説してきましたが、ここでトレーニングジムの現場でよく見かける「危険な挙上動作」の代表的なものをいくつか紹介したいと思います。
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| この状態は、シャフトの中心が左側に寄っているため、傾きが出ている状態です。(ポジショニングがずれている状態で傾いているのとは違います) | シャフトが傾く原因としてこのような状態、左右の肘の高さが違いがあります。 またこのような場合は左肩(写真から見て右側)の故障を引き起こす可能性があります。 |
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| こういう挙上もよく見かけます。疲労して、きつくなってきた状態で、腰を左右どちらかに捻って無理やり挙上する人。 このような挙上は腰に負担が加わって、傷めてしまう可能性があります。 シュアなフォームを無視し「とりあえず、挙げたら勝ち」みたいな考え方は怪我のもとです。 |
この挙上は初心者によく見られます。疲労してきて挙上動作が「スタック(動作が鈍くなる)」してくると、このように足がフロアから離れてしまうことがあります。 このような場合はいきなり力が抜けてつぶれてしまうことも多いので、補助者はすぐシャフトをラックに戻させるほうが良いでしょう。 |
左上の画像は「シャフトの傾き」についてですが、シャフトの傾きを甘く見ては行けません。カラー (留め金) を使用していないバーベルを使用してつぶれそうな時に、傾きが出ているのにもかかわらず粘ってしまいますと、片方のプレート (おもり) が抜け落ちてしまうことがあります。こうなるとシャフトは"シーソー"のようにプレートが残っている側に加重が加わり、シャフト自体が垂直になろうと飛びます。非常に危険です。カラーを使用することはもちろんなのですが、同時にシャフトの傾きをなくすことも大事ですね。右上の画像は傾きを作る原因の一つです。
左下の画像を見ると「ブリッジはいけない」と捉えられそうですがそうではありません。要は挙上中に腰を左右の方向の、どちらか一方の方向に捻るのは腰を痛める可能性があるということです。
私は、これらの(他の項目でも挙げた) 危険な挙上・危険な兆候が出現してきたら、反復回数の途中でも挙上を中止することをお奨めします。危険な挙上・危険な兆候が出現してきているにもかかわらず、強引に無理やり挙上を繰り返せばアクシデントの発生する可能性も高くなりますし、身体のある部分に負担が集中し故障の原因にもなるのです。また挙上フォームに変な癖がついてしまい、後に修正する際に非常に苦労する羽目になってしまいます。
ただ、挙上をしている本人はフォームが乱れて「危険な挙上・危険な兆候が出ている」と自覚している人は比較的少ないです。「一生懸命に挙上しているのに、そんな余裕あるはずがないよ!!」という人がほとんどだからです。よってトレーニングパートナーや補助者などの周りの人も、危険な挙上・危険な兆候が出ていたら中止を促すことも大事です。
挙上を実施している人は、トレーニングパートナーや補助者などの周りの人のアドバイスを聞いてください。自分はしっかりとシュアなフォームを心がけているつもりでも、実際はそのようになっていないことが多いのです。人間は自分の思い通りに身体を動かせると思っていますが、実際は自分の身体を自分の頭で思い描いているように動かすためには、相当な練習と客観的な目を受け入れる必要があります。「人にアドバイスを受けるなんてまっぴらだ!!」 と言う人はVTRやスチールカメラで画像をとって、客観的に自分のフォームを見て自覚することでも良いのです。
とりあえず、危険な挙上・癖が身につかないように細心の注意を払うことをお奨めします。
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