
ローマC〜夜の遊園地ベファーナ〜
ボンジョルノ!ある20世紀の1月4日。本格始動1日目の午後はランチをとったあと、サンピエトロ寺院に向かいます。ローマ法王が大衆に手を振っている姿をニュースでみたことがある人も多いと思いますが、ここサンピエトロ寺院がまさにその聖地です。
この時期は広場の真ん中に、キリストが誕生した場面を表現した人形(プレゼピオ)が飾られています。クリスマスから1月6日の復活祭までの間、イタリアでは重要な祝日の期間です。お店も閉まっているところが多かったのも納得・・。だから私は、いつもと違う表情のローマに滞在していたということになります。そのかわりあらゆる教会やスペイン広場など、大小のプレゼピオ(キリスト誕生を表現した飾り)をみることができました。
寺院を中に入って右手すぐにところにミケランジェロのピエタ像がありました。お金を払うことなく誰でも近くでみることができます。聖母マリアが瀕死のキリストを哀しい表情で膝に抱えている姿。クリスマスもお正月も何でも祝うめでたい日本人の私ではありますが、やはり立ち止まって厳粛な表情で見入ってしまう作品でした。本物をみておくことは大切なこと・・例え難しいことがわからなくても何か引き込まれるものを感じることはできるから。
ミケランジェロのピエタ像 |
サンピエトロ広場のプレゼピオ |
ナヴォーナ広場のベファーナ |
一旦ホテルに戻って、食事して、昼寝して、夜充分暗くなってからタクシーを呼んでナヴォーナ広場に繰り出したいと思います。目的はベファーナというイベントです。12月から1月6日までクリスマスの飾りやおもちゃ、お菓子屋さんの屋台などがたち並び、噴水もライトアップされてとても美しいという話です。早速タクシーをフロントで頼みました。
やってきたのは二十歳くらいのマットディロン似のナイスガイです。そうそうこの人はナイスガイ。あちらもこちらも英語が△△のせいかコニュニケーションもあまりとれず、とにかく彼はじわじわとイヤな汗かいて運転をはじめました。顔だけ見るとどっかの不良(失礼!)っていう風貌で、とてもそんなド緊張キャラクターにはみえないのですが。
「ナヴォーナ広場に行ってください」って頼んだのが冷や汗の第1原因だったようです。行ってみて解ったのですが、周囲一帯人間だらけ。お正月の浅草寺か、花火大会の隅田川かっていう状況で、車で近づけないくらいにブオ〜ッとあふれかえっていました。
そんなことワカラナイからこっちは広場行きをお願いして、語学力のなさでマットディロンは状況説明ができなくて、仕方なく意を決して行ってしまったというところでしょうか・・。人混みのなかを立ち往生しながらも10人くらい轢きそうになりながらも、とにかく入っていきました。こんなことなら近くまで行ったら降ろしてくれてもよかったのに!それを私も伝えることができません××。ホント語学やらなくちゃ・・。途中、「うっ」とか「ふう〜」とか鼻息だとか・・とにかく緊張感が伝わってくるからこっちも焦る焦る。
広場の裏側の横道に車を止めて、身振り手振りでこの道をまっすぐ行って曲がれば広場があるからと教えられ、1分で到着できる場所まで運んでくれました。そして料金が夜だったために割り増しになっていたのですが、これも少ないボキャブラリーで汗をかきかき説明します。隙あればお釣りを渡さないなどのトラブルがフツーに起こることだと思っていたので(ホント失礼だけど)、その姿はヘンに感動的でした。調べてあって解っていたのでもちろんOKOK!お互いにふう〜っ。そしてやはり感謝の気持ちはチップの金額に表しました。
それにしても見た目とは違ってかなり誠実なドライバーでした。実は構えていたんですが。んん〜もしかしたら新人だったのかな・・あるいは祝日中だったから借り出されたシロウトのアルバイトだったとか・・あの焦り方は多くのナゾを残します。まっいっか〜![]()
ナヴォーナ広場に到着するとキラキラの明るさが目に飛び込んできました。ほうきにのった魔法使いのおばあさんの人形があちらこちらで売られていたり、おもちゃが沢山並べられていたり、明るく賑やかな屋台がひしめいています。
仮設遊園地のライトアップされたメリーゴーランドが賑やかな音楽と共にクルクル回り、輪投げやシューティングゲームにはコドモタチの行列があります。すご〜い!夜9時を廻っているのに、子供も赤ちゃんも沢山いて、家族揃って益々賑わいを見せています。日本のお祭りのように、ローティーンが友だち同志で歩いていたり。これは日本のお祭り特権とおんなじです。やはり特別な日なんですね。その辺りは人混みがすごくてカメラをだすことさえ忘れてしまったことを少し後悔しつつ、私の目もギラギラに輝いてしまいました。
だけど何が目的でこんなに人が集まっているんだろう?とついつまらないことを考えてしまう自分がいて、スペシャルイベントを探し回ってみたのですが、プレゼピオと魔法使いのおばあさんの仮装をしたヒトが歩き回っているだけで、特別な何かがあるわけではありませんでした。みんな私とほとんど同じ楽しみ方をしていたようです。それは、賑やかなイルミネーションの夜を満喫して歩き回ること。
夜の仮設遊園地なんてまるで映画のよう・・。ただただみているだけでとっても幸せな気分です。そんな中、1つだけ私の目には不本意なものが飛び込んできました。それはうれしそうにパパに肩車したコドモタチの手にセーラームーンの風船が揺れているのを数多くみかけたからです。なんでココマデ来てセーラームーン?!セーラームーンのおもちゃを抱えた子供や魔法の棒を持つ子供も目に付きました。日本人の私としてはちょっと興ざめな事態ではありますが・・・折角異国の夢のようなベファーナを楽しんでいるのに。それでも、ホントにうれしそうなコドモタチの表情をみていたら、こっちもなんだか笑顔がでてきちゃいます。そうかそうか・・。
当時イタリアではセーラームーンが大人気だったようです。翌日、私も偶然ホテルのTVでイタリア語を話すセーラームーンを見かけました。カッコイイ〜(笑)。そして昨夜の光景を妙に納得したのでした。