回顧録ローマ

ローマD〜ヴァチカン博物館〜

ローマでは市電が町中をチリンチリンいいながら走っています。ゆっくりゆっくり走るので景色を眺めながら観光するのにもちょうどいいテンポでした。キヨスクであらかじめ1500リラ(この時100リラで約8円)でチケットを購入。これで1日乗り放題!だと思って乗り回していました。しかし!ちょっと違ったらしい。後になって本で確認してみたら90分有効で乗り放題なんだそうです、90分ってどこからくるんだろう、ナゾだけど面白いシステムです。イタリアにいる間の数日かなりお世話になっていたのですが、ついに1度も誰にもチケットを提示することはありませんでした。

合わせていうなら、地元の買い物帰りの人たちもふらっとのってふらっと降りていきます。90分乗り放題のシステムのなせるワザだと思うのですが、みんなチケットなんて買ってないな〜たぶん(笑)。そのかわり、ごくたま〜に係りの人がバスに乗り込んでチケット検査を行うことがあるらしいのです。その時に持っていないとかなりの金額の罰金を払わされという話・・。見つかった人は1万人分くらい(?)のチケット代をマンマミーヤ!ということで支払うワケなんですね。帳尻あわせでバランスを保つイタリア人、ステキです。

もうひとつ、停留所で市電に乗るときは手を挙げて運転手さんに知らせます。この制度のせいでちょっと痛い目に遭ってしまいました。しょんぼり・・。

それはたしか、夜のために賑やかな飾り付けをはじめていた教会に誘われて途中下車した人気のない場所でした。本来の行き先を目指すため再び停留所で市電を待つことになりました。他にいるのはヨーロッパ系の男性バックパッカーひとり。あてもなく15分くらい待ったかなぁ〜そしてようやく市電がみえてきました。近づいてきた近づいてきた、さあ手を挙げて、さあさあ手を挙げて、はやくはやく手を挙げて!うわぁ〜〜!!みんなして誰かが手を挙げるだろうと待っていたら、ついにその市電は通過、ホントに通過してしまいましたっ。

ウソッ・・→ナンデ?・・→手を挙げないの〜→怒!→プンプンプンプン!こういう時、みんな自分のことは棚に上げてアタマから湯気だしてます!だからイヤな沈黙が続きました。こういう心理は万国共通みたい。笑い事じゃないから、ホントに。そしてそして次に電車が来たときは10メートルくらい前から全員で垂直に手を挙げましたっ。もう人は頼れないでしょう。笑顔?全然なし!

館内入口すぐの通路

至近距離で熱心に見学の人々

壁にもラフに飾られているイコン

ボンジョルノ!ある20世紀の1月5日。昨日行きそびれたヴァチカン博物館に市電を使って到着です。オフシーズンの真冬に来てよかった、オンシーズンの夏にくるとここに入るまでに3時間並ぶという話です。早速チケット売り場に向かいます。売り場の窓口は10くらい?もっとあったかなぁ、何しろ規模が違います。空いているといってもチケットを買う行列が6,7人ずつできています。どうやら日本人の団体さんがコンダクターの指示でココ、ソコ、ココ、ソコと促されて並んで買っているようです。それでも2、3分並べば買えそうです。そんな中全く人の並ばない窓口もいくつかありました。ナンダロ、やっぱり日本人は真面目だなぁ〜などと思いながら私はそこに突進して楽々とチケットを購入します。13000リラ(約1000円)也。

ところがところがあとでお釣りを数えると・・・ヤラレタ。数枚足りない。だから日本人のコンダクターが自分のツアー客を並ばせない窓口があったんですね。毎度のことだから、悪徳窓口の顔覚えてるんだ、きっと。それにしても・・並ばずに入れるチップだと思うのがイタリア式なのね・・と消化するしかないこの現実。

何しろ、当時ユーロ通過が一般的じゃなかったから、イタリアのリラの桁違いに多い○の数がやっかいで仕方ありませんでした。どうしたってお財布がパンパンになってしまう。何しろ10000円をリラに両替すると125000リラが札束で渡されるんだから!12万5000リラ!ちょっとした洋服を買うのでも札束での支払いになってしまいます。両替するとなるべく大きいお札で渡されるからどうしても大きいお金を使わざるえないのです。大きいお金っていっても1000円だって12500リラなんだから(もういい?)。もう小分けに持ったってかさばるかさばる。

そこらの飲食店で使うとトラブルの元になる、ということで、こういう信用できそうなヴァチカンの窓口とかホテルのフロントで大きいお札を使うわけです。だけど!やられてしまいました。お釣りを一枚一枚数えるのも逆にキケンだからやめておくでしょう、あとでこっそり数えるとコレだもん・・・。

ホテルのフロントでもありました。細かいことは忘れたのですがだいたいこんな感じ。→1万円だしたらおつりが2000円だった。少ないって抗議すると今もらったのは5千円だと両手を挙げていいはるヒゲのフロント。そんなはずはないと最終的には日本語で怒ってレジの小銭ケースを持ち上げて、「このお金が証拠だ〜!」ヒゲのフロント男は「オォ〜気づかなかった♪」のびっくり顔。オスカーの俳優もびっくりの演技を披露してくれました×××。疲れる〜隙を見せるとすぐコレだもん。こんなこと一般商店では治安が怖くてできないモノね。小銭しか持たなかったせいか、私の場合普通のお店では全くごまかされることはありませんでした。

やっと登場のヴァチカン博物館はミケランジェロの最後の審判が天井いっぱいに描かれてあったり、聖母の肖像が沢山展示されていたりとシロウト目にも素晴らしいものでした。教科書の世界が目の前にあるわけだから。ものすごい貴重な教科書クラスの彫刻でさえ、中庭で風にあたっていたりなんかして結構ラフに飾っているなぁというのが正直な印象です。いい意味で逆カルチャーショック。親しみやすいです。全然厳重じゃない様に見せるワザでしょうか(笑)。そういう意味でものびのび楽しんで眺めて来ることができました。

PS.館内の学食みたいなカフェで飲んだエスプレッソは真っ黒で日本人でアメリカンになれた私には1口が限界でした。