
ローマG〜フォロロマーノに入りたい〜
市電と足で歩き回るローマの旅、プラプラと散策するのはいいけれど、有名な遺跡や観光スポットにまだ足を運んでいませんでした。明日は日本に帰るというのに今ごろ気がつくなんて。でも今からでも遅くはない・・地図と市電を頼りにこれから歩きをはじめることにしよう。
ボンジョルノ!ある20世紀の1月6日。朝のトラステベレ地区散策を切り上げ、早速市電に飛び乗り、テベレ川を渡りました。目的地はマルタ騎士団です。
以前TVで「我が心の旅」という旅番組を見たとき、オペラ歌手の岡村喬生さんがローマを歩きました。この地での日々が原点となっているそうです。その時アルバイトで行なっていた観光案内。その見所のひとつがマルタ騎士団、門の鍵穴からみる景色でした。その小さな小さな鍵穴を覗くと、まるで額に納まったかのように彼方にあるサンピエトロ寺院が現れるのです。
これをやってみようと、地図を開いてマルタ騎士団を確認し、同時にここに最も近い市電の停留所を探しました。それを今居る場所からなぞっていけば、何番の市電に乗って、どちらの方向に歩けば到着するのかがわかるというやり方です。
ようやくマルタ騎士団の高い塀に到着です。だけど、どの門の鍵穴なのか・・。敷地まわりを一生懸命歩いたのですが、何せ広くて。いろんな鍵穴をとりあえず覗いたものの、サンピエトロ寺院が望めるものはついに見つけることができませんでした。ちょっとあやしかったかな。
次は地図上それ程遠くないように見える、真実の口に向かいます。途中の広場に格好いいバイクが100台くらい大集合していて、つなぎや革ジャンを着た人々で溢れかえっています。これからツーリングの大会でも行われるのでしょうか。それを横目に歩いていくと真実の口が見つかりました。お約束で口に手を入れてパチリ。
ここまで順調順調。それからフォロロマーノへと向かいます。地図を頼りに歩きに歩いて目の前にみつけました。ところがどこから中にはいったらいいのかどうにもこうにも敷地のフェンスが続くのみ。この地図と停留所で割り出す方法、今まではどこに行ってもなんとか通用していたんです。けれど地図上の場所確認にすぎないので・・まさか広〜い敷地の1つだけある入口の最も遠いところに降り立つことになるとは!ちょっと予想外の展開となってしまいました。
真実の口 |
フォロロマーノの中 |
コロッセオの黒猫 |
どうやら広大なローマ繁栄都市跡をグルリと伝っていかないと入口には到着しないようです。遺跡どおりのジグザグした敷地の道なりは先が見えなくて検討もつきません。けれどここはもう歩く覚悟を決めました。それにしても、フォロロマーノの裏側は何にもない、人もいない、かなりさびしいところです。遺跡の内部はフェンス越しに見えていて、中にはお気楽な様子の猫たちが見えます。なんともまったりした表情でこっちを眺めてる・・「何やってるの?」
そのうち雨がザンザン降ってきて、道は果てしなく、人もいない、そのうえ足が少し痛くなってきて・・ちょっとつらい。どのくらい歩けばいいのかわからない異国の地での迷子状態はかなり心細いものです。どうにもこうにも悲しくなってきてしまいました。「入口はどこなの〜。」
途中、通りの向こうの教会に人を発見しました。それも沢山。雨の中、ウエディングドレス姿のお嫁さんがいて、ちょうど結婚式を終えた人々が外に出てきたのでした。そんな景色に助けられながら再び無言で歩き続けます。
どのくらい歩いただろう・・ようやく人も車も沢山いる大通りに到着です。少しホッとしていると正面入口がみえてきました。「着いた・・」だけど、既にフォロロマーノ内部見学はあと30分でおしまいという時間帯になっていました。疲れた・・。そこに座り込みたい勢いです。結局、高い位置にある入口から全景を眺めて写真をパチリで終わってしまいました。![]()
もう1つ、まだコロッセオが残っています。地図でみるとここからまた少し距離があるみたい。もうこうなったら行くしかないでしょう。さっきはザンザン降っていた雨ももう止みそうだし、他に観光客もいて賑やかな道のりだし。気分一新です。
ここでは沢山の猫たちが出迎えてくれました。内部には祭日ということで入れません。もう床が抜けてしまって、普段は観客席と地下室が公開されているようですが、どちらにしてもなんだかここに入ろうという気が起こらなかったので、私は外観だけで充分でした。
そんなコロッセオでも猫たちには関係ありません。我がもの顔でフェンスを出たり入ったり。どうやらエサが置いてあり、いまでは猫たちの住処となっているようです。
この日はついに朝食のみで予想外に歩きずくめの1日となってしまいました。早くホテルに戻ろう。